- けつ
- I
けつ【尻・穴】(1)〔「あな」の意から〕俗に「しり」「うしろ」をいう。(2)俗に「最後」のこと。 びり。
「~から三番目」
(3)男色。「~をするまねには孟母こまる也/柳多留 43」
~の穴(アナ)が=小さ・い(=狭(セマ)・い)度量がせまい。 小心である。「~・いことを言うな」
~の毛を抜・く⇒ しり(尻)の毛を抜く(「しり」の句項目)~を捲(マク)・る〔着物の裾をまくって座り込む, の意〕威嚇するような態度に出る。 また, 居直る。 しりをまくる。~を割・る⇒ しり(尻)を割る(「しり」の句項目)IIけつ【桀】中国古代, 夏王朝最後の王。 殷の湯王に討たれた。 殷の紂(チユウ)王とともに暴虐非道な帝王の代表とされる。 夏桀。 桀王。IIIけつ【欠】(1)欠けること。 欠けたところ。 不足。「~を補う」
(2)欠席。IVけつ【決】(1)決断。 決定。「社長の~に従う」「~をくだす」
(2)可否をきめること。 採決。~を採(ト)・る出席者の賛否の数をかぞえ, 議案の可否を決める。 採決する。Vけつ【消つ】(1)消滅させる。 消す。「燃ゆる火を雪もて~・ち/万葉 319」「人知らば~・ちもしつべき思ひさへ/狭衣 2」
(2)心の平静さを失う。「同類の悲しみ魂を~・つ/平家 7」
(3)ないがしろにする。 軽んずる。「さすがに心うつくしう人をも~・たず身をもやむごとなく心にくくもてなし/源氏(若菜上)」
(4)凌駕する。 圧倒する。「かたちよき人は人を~・つこそにくけれ/源氏(東屋)」
〔平安時代には和歌・和文に用いられ, 鎌倉以降「消す」が一般的になり, すたれた〕VIけつ【玦】古代の装飾品。 一部分を欠いた環形の玉。 男子が腰にさげる。VIIけつ【碣】円柱形の石碑。VIIIけつ【穴】⇒ つぼ(壺)※二※(1)IXけつ【結】(1)おわりの句。 末の句。 結局。「起承転~」
(2)〔仏〕〔身心を束縛することから〕煩悩(ボンノウ)の異名。(3)中世の銭を数える単位。 一結は銭一貫文にあたる。Xけつ【羯】中国, 五胡の一。 匈奴系の一種族。 山西省楡社県の羯に居住していたことによる名という。 後趙(コウチヨウ)(319-351)を建てた石勒(セキロク)はその出身。XIけつ【血】漢方で, 血液・体液全般をさす語。 気とともに生命力の根源とされる。 狭義には, 血液をさす。→ 気XIIけつ【闕】(1)欠けること。 完全に備わっているべきものが, 足りないこと。(2)宮門。 宮城。(3)中国で, 宮門の両わきに築いた台。 その上を物見とした。XIIIけつ【頁】助数詞。 文献などの紙面を数えるのに用いる。 ページ。「序跋を併せて二十七~/伊沢蘭軒(鴎外)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.